美味しい学校給食を頂いた後は、 花山院菩提寺 (カザンインボダイジ) へ。
標高418mの阿弥陀ヶ峰の約400mの高さに位置し、
花山院までは急勾配の坂が約900m続いています。
花山法皇(カザンホウオウ) が隠遁生活を送られている山寺へ
京の都から法皇を慕う女官たちが花山院を訪れた際、
女人禁制のため参道を登ることが出来ず、尼となって山麓に住み
山上の法皇に琴を弾いてその思いを伝えたそうです。
参道途中、女官たちが琴を弾いたとされる場所を
「琴弾坂 (コトヒキザカ)」、 そしてこの地を
「尼寺 (ニンジ)」 と呼ぶようになったと伝えられています。
また花山院は西国三十三所の番外霊場として、多くの巡礼者が訪れます。
そんな花山院に建立されている歌碑がこちら。
児玉尊臣(コダマ ソンシン)が、花山法皇の陵を見てうたった歌です。
「やまの鳥 木々のしげみに 啼きゝほい
みささぎの邊の すがしあさかも」
児玉尊臣は、旧有馬郡の生まれで、幼少期は
三田で育ち、長く教職を務めた後、三田で
郷土史を研究し多くの成果を残しました。
歴史文化の普及や多くの後進の指導に努め、
昭和期の三田の歴史研究や文化財の保存に
貢献しました。
花山法皇は和歌に優れ、『拾遺抄(シュウイショウ)』の御詠歌や、寛弘3年(1006)前後に
編まれた第三番目の勅撰和歌集『拾遺和歌集』20巻の選者と目されています。
当地の有馬富士を詠んだ
『 有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かときけば 小野の松風 』
は、法皇の歌とされています。
境内からの御詠歌に詠まれた霧海、自然の四季折々の景色は絶景で、
目前に標高374mの「有馬富士」や「千丈寺湖」、また遠くに播磨灘を望むことが出来ます。
冬の早朝によく見られるそうです。
心洗われる風景ですね。
必見ですよ!!